将棋:両者、強気の角打ち 名人戦七番勝負第6局(毎日新聞)
山形県天童市の天童ホテルで16日に始まった森内俊之名人(37)と挑戦者・羽生善治王将(37)の第66期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第6局は午後6時半、羽生が47手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各9時間のうち、消費は羽生4時間18分、森内3時間44分。17日午前9時、再開する。
羽生の3勝2敗で迎えた本局の戦型は、今期3度目の相がかり。比較的、速いペースで指し手が進んだ。
羽生の6六角(35手目)には同角が普通の手。しかし、森内は飛車を引き、4五銀を誘って角を換えた。
羽生は6七角(41手目)と打ち、2筋突破を狙う。森内も9二角と「遠見の角」を打って応戦した。1日目から緊迫した状況で、指し掛けとなった。
解説の阿久津主税六段は「森内名人が意欲的な趣向に出て、羽生王将が最強の手段で応じました。互いに一歩も引かない進行になりました」と語った。【山村英樹】
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封じ手の局面は、後手からの△5六歩があるので、先手はゆっくりとしていられない。
▲3六歩と予想しておく。
羽生十九世名人誕生なるか、それとも第7局までもつれ込むのか。