将棋の第64期
名人戦七番勝負。
第6局は森内
名人が
勝ち、4勝2敗で
防衛した。
私は挑戦者の谷川九段に拍手を送りたい。
情報化社会の発展により、棋譜が簡単に手に入る昨今の将棋界。
序盤の体系化が日々進化し、中盤まで同一局面という将棋が多い。
しかし、谷川九段は前例のない未知の世界へ自ら踏み込んでいった。
挑戦する勇気。
過去にとらわれず、新しいものを創り出そうとする姿勢が大切である。
第2局の△5四香は悪手だった。
前例通りに△5七歩と指していれば結果が逆転していたかもしれない。
でも、谷川九段は自分を信じて、未知の世界へ自ら踏み込んだ。
その決断を谷川九段は後悔していないはずである。
常識を疑う。
定跡といわれる手を疑ってかかる。
そういった姿勢こそ、今の時代に必要なものだと思う。
羽生善治三冠は
自著『
決断力』で次のように述べている。
「今の将棋界は、当たり前とされていたことが、どんどん変わっている。
十年前、二十年前に当たり前であったものが今は通用しない。
逆に考えると、今、定跡といわれるものも十年後には間違いとなる可能性があるのだ。
すたれてしまって使われていない可能性もある。」(
羽生善治著『
決断力』P.80)
未知の世界へ自ら踏み込んでいくことが大切である。
谷川九段の今後の活躍を期待したい。
step into
踏み込む。
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