議論を呼びそうである。
2006年3月8日の米長会長の発言のことである。
以下、
石橋女流四段のブログより抜粋する。
米長会長との会談内容を藤森女流棋士会会長へ報告した書面である。
将棋連盟応接室にて。米長邦雄将棋連盟会長・中井広恵・石橋幸緒
・そして今後、女流棋戦を増やすことはないとの事。自分達でスポンサーを探しなさい。
・連盟としてはあくまで、奨励会三段を抜けた者、及びそれに準ずる編入試験等をクリアした者以外、正会員として認めることはない。今後、女流棋士の立場向上はない。
・女流棋士現役47名(当時)は今後3つの選択肢を選んだほうがいいのではないか。
(1)対局をして勝って稼ぐ人。
(2)普及に専念して、対局はせずに稽古などで生計を立てる人。
(3)他の職業を見つけ、女流棋士をやめる。もしくは肩書きだけを持っておく人。
以上を各人どうするのかを打診してくれ。
・地方棋士は対局料より交通費の方が高いのだから、勝てる自信のある人だけで自費で対局に来たほうがよい。
・今後一切の不平、不満、苦情、要望は受け付ける気はないから言うな。
・だから上記に基づいて女流棋士会は解散せよ。及び女流棋士室の撤退を連盟から要求する。
・連盟職員に手合を付けるか、普及の仕事以外の女流棋士会に携わる仕事はさせない。(親睦会や積立金の帳簿など)
・根本的に女流棋士には普及活動だけしてほしい。(トップ10くらいは仕方ないから将棋させば?というニュアンス)
・まぁ、男性棋界だって食べられなくなってきているので、これ以上女流棋士に関わることはイヤ!
・記録係は付けたければ勝手に付ければいい。棋譜の二次使用は可。
・結論からすると
女流棋士は独立しなさい。その際、今の普及の仕事と契約スポンサーは渡してあげるから(経費2割は連盟で引いてから)
まぁでも現状じゃあ
独立は無理でしょう。
以上、全て米長会長が直々に話した内容をそのまま書きました。
つきましては2006年4月14日(金)に臨時総会を開いて頂けば、米長会長が公の発言として話をしに来て頂ける約束をしました。
<2006年3月8日 21時31分 藤森奈津子女流棋士会会長へ報告したFAX文面>
石橋女流四段にとって、今回のこの公表は苦渋の決断であっただろう。
これにより、彼女の立場が苦しくなることが想定されるからである。
しかし、彼女の勇気ある行動を讃えたい。
女流棋士の置かれている現状を少しでも改善したいという気概が感じられて良い。
石橋女流四段を、そして女流棋士会を応援したい。